新着情報

第47回応用言語学講座公開講演会

題目: 共同活動場面の言語使用:身体と協応することば
講師: 伝康晴氏 (千葉大学文学部教授)
後援:名古屋大学大学院国際言語文化研究科 教育研究プロジェクト経費「人文学としての言語学・応用言語学若手研究者の発信力強化プロジェクト」

日時: 2017年3月4日(土) 午後3時30分~5時00分
場所: 名古屋大学東山キャンパス 文系総合館7階カンファレンスホール
交通案内: 地下鉄名城線名古屋大学駅①番出口徒歩5分
http://www.nagoya-u.ac.jp/access/index.html
入場無料・事前申し込み不要

講演内容:
我々の日常の言語使用は、生活の中でのリアルな動機や目的に基づく活動の場面に埋め込まれて繰り広げられます。食事、家具の組み立て、習い事、屋外でのリクレーションなど、さまざまな活動が我々の言語使用の場となります。これらの場面では、他者との間でことばや身体を用いた共同活動に従事することが多々あります。本発表では、それらの共同活動場面に注目し、指示詞や倒置構文といった、従来、文法研究の枠内で論じられていた現象について、ことばと身体の協応という観点から再考したいと思います。

問合せ先: 堀江薫 ( horie@lang.nagoya-u.ac.jp )
ポスター:
http://www.lang.nagoya-u.ac.jp/events/2017/20170304.pdf



第46回応用言語学講座公開講演会


題目: 発話の非流暢性と権利から見た話し言葉の文法
講師: 定延利之氏 (神戸大学教授)
後援:名古屋大学大学院国際言語文化研究科 教育研究プロジェクト経費「人文学としての言語学・応用言語学若手研究者の発信力強化プロジェクト」

日時: 2017年3月3日(金) 午後3時30分~5時00分
場所: 名古屋大学東山キャンパス 文系総合館7階カンファレンスホール
交通案内: 地下鉄名城線名古屋大学駅①番出口徒歩5分
http://www.nagoya-u.ac.jp/access/index.html
入場無料・事前申し込み不要

講演内容:
我々の話し言葉は書き言葉とは違って、話し手のスキルやコミュニケーションを抜きには考えられない面が多々あります。文法研究者がそれらを視野に入れることは、文法外部の認知的・語用論的な諸現象に目を奪われて文法研究への集中力を欠いてしまうことでは必ずしもなく、逆にそれが文法研究を促進させることも少なくありません。現代日本語の話し言葉に見られる「文節単位でコマギレにしゃべる非流ちょう性」「タの発話で知識を更新してみせる権利」という2つの現象例を通して、このことを具体的にお話ししたいと思います。

問合せ先: 志波彩子 ( a-shiba@nagoya-u.jp )
ポスター:
http://www.lang.nagoya-u.ac.jp/events/2017/20170303.pdf



第45回応用言語学講座公開講演会


題目: 現代日本語の逆接表現をめぐって ―日本語学と日本語教育の立場から
講師: 前田直子氏 (学習院大学教授)
後援:名古屋大学大学院国際言語文化研究科 教育研究プロジェクト経費「人文学としての言語学・応用言語学若手研究者の発信力強化プロジェクト」

日時: 2017年2月21日(火) 午後3時30分~5時00分
場所: 名古屋大学東山キャンパス 全学教育棟北棟4階406室

http://www.nagoya-u.ac.jp/access-map/index.html
(地図の「B4①」番)
交通案内: 地下鉄名城線名古屋大学駅①番出口徒歩5分

http://www.nagoya-u.ac.jp/access/index.html
入場無料・事前申し込み不要

講演内容:
近年、日本語研究の分野では逆接表現の研究が増加の傾向にある。現代日本語に限っても、逆接表現には「けど(けれども・けれど)」「が」「のに」「ても」といった基本表現のほか、周辺的な形式として「たって」「たところで」「ようと」「こそすれ」「ながら」「にもかかわらず」「くせに」「ものの」など多くがあり、また無標の「て」形が逆接を表す場合もある。本講演では、逆接表現の研究の流れを概観し、今、何が課題であるのかについて考える。また、これまで違いが指摘されることが少なかった「けど(けれども・けれど)」と「が」の文法的・意味的違い、および文体差・位相差を検討し、日本語教育の分野への応用について考える。

問合せ先: 志波彩子 ( a-shiba@nagoya-u.jp )
ポスター:
http://www.lang.nagoya-u.ac.jp/events/2017/20170221.pdf



第44回応用言語学講座公開講演会

題目: 移動と状態変化表現の第二言語習得:認知言語類型論の観点から
講師: スプリング・ライアン氏 (東北大学高度教養教育・学生支援機構講師)
後援:名古屋大学大学院国際言語文化研究科 教育研究プロジェクト経費「言語学・応用言語学研究者養成のための講演会・チュートリアル実施プロジェクト」

日時: 2017年2月20日(月) 午後5時00分~6時30分 (開始時間が変更となりました)
場所: 名古屋大学東山キャンパス文系総合館6階624室 (ファカルティラウンジ)
交通案内: 地下鉄名城線名古屋大学駅①番出口徒歩5分
http://www.nagoya-u.ac.jp/access/index.html
参加無料・事前申し込み不要

講演内容:
Talmy (1985)の提案した事象合成における言語類型化の仮設は、認知言語学において興味深い問題である。そして、多くの研究(Spring & Horie 2013, スプリング2015など)が自分の母語と異なるタイプを習得する際、移動と状態変化表現が非常に困難であることを指摘している。本発表ではTalmy (1985)が提案した認知言語類型を取り上げ、認知言語学においてどのような意味があるか、または第二言語習得の分野にどのように応用されているかを紹介し、今後はどのように外国語教育などに繋がっていくかを説明する。

参考文献:
・ スプリング・ライアン (2015) 「事象フレームの言語類型と第二言語習得:移動と状態変化の表現をめぐって」由本陽子・小野尚之(編)『語彙意味論の新たな可能性を探って』pp. 408-431 開拓社
・ Spring, R. & Ono, N. (2014) ‘Path doubling: Evidence for the existence of prototype-schema in motion event framing choices’. Journal of Studies in Language Sciences 13, pp. 166-191. Kaitakusha, Tokyo, Japan
・ Spring, R. & Horie, K. (2013). “How cognitive typology affects second language acquisition: A study of Japanese and Chinese learners of English”. Cognitive Linguistics 24 (4), pp. 689-710. De Gruyter Mouton



第43回応用言語学講座公開講演会

題目: 宮古池間方言の係り結びについて
講師: 田窪行則 (京都大学名誉教授)
後援:名古屋大学大学院国際言語文化研究科 教育研究プロジェクト経費「言語学・応用言語学研究者養成のための講演会・チュートリアル実施プロジェクト」

日時: 2017年2月10日(金) 午後4時30分~6時00分
場所: 名古屋大学東山キャンパス 全学教育棟北棟4階406室

http://www.nagoya-u.ac.jp/access-map/index.html
(地図の「B4①」番)
交通案内: 地下鉄名城線名古屋大学駅①番出口徒歩5分

http://www.nagoya-u.ac.jp/access/index.html
入場無料・事前申し込み不要

講演内容:
この講演では宮古語池間方言における係り結びについて議論する。多くの琉球諸語では現在でも動詞終止形と連体形の区別を残しており、焦点助詞の有無により終止形でなく、連体形で終止する形式、すなわち係り結びがあるとされる。これに対し宮古語の諸方言は終止形と連体形の区別を持たず、したがって係り結びはないとされてきた。宮古語池間方言においては少数の動詞に終止形と連体形の区別を有し、焦点助詞duが存在する場合連体形で終止することから、係り結びがある可能性がある。本講演では、宮古語でこれまで終止形とされてきた形式は連体形とみなすべきであり、焦点助詞を有しない場合は何らかの文終止のためのモーダルの助動詞等を必要とするという主張を行い、合わせて、宮古語池間方言における係り結び文の意味・統語構造を提案する。

 

池間方言についてはこちらのサイトを参照のこと

http://kikigengo.jp/nishihara/doku.php?id=start 池間方言デジタル博物館) https://www.facebook.com/kikigengojp/ (デジタル博物館Facebookサイト)


問合せ先: 志波彩子 ( a-shiba@nagoya-u.jp )
ポスター:
http://www.lang.nagoya-u.ac.jp/events/2017/20170210.pdf



第42回応用言語学講座公開講演会

題目: Recruiting assistance in Siwu and beyond:
A case study in comparative conversation analysis
講師: Dr. Mark Dingemanse (Max Planck Institute for Psycholinguistics)
後援:名古屋大学大学院国際言語文化研究科 教育研究プロジェクト経費「人文学としての言語学・応用言語学若手研究者の発信力強化プロジェクト」

日時: 2016年12月16日(金) 午後4時30分~6時00分
場所: 名古屋大学東山キャンパス 文系総合館7階カンファレンスホール

http://www.nagoya-u.ac.jp/access-map/index.html
(地図の「B4④」番)
交通案内: 地下鉄名城線名古屋大学駅①番出口徒歩数分

http://www.nagoya-u.ac.jp/access/index.html
入場無料・事前申し込み不要

要旨:

Doing things for and with others is one of the foundations of human social life.  The question

of how we recruit the assistance of others has venerable roots in ethnography (Frake 1964)

and in the philosophical study of speech acts (Searle 1969), yet it has only recently become

possible to address it more systematically sing records of actual behaviour in  conversation. 
I present a study of one of the most concrete forms of prosociality in everyday social

interaction: recruitments, when someone gets another to carry out a practical action for or

with them.  Much prior work on requesting in social interaction has focused on how requests

are shaped by participants’ claims of entitlement (Heinemann 2006; Curl and Drew 2008), or

how formats are selected depending on the degree of imposition on a recipient (Brown and

Levinson 1978; Fukushima 1996).  To bring out differences clearly, such analyses often

contrast a small number of formats under large social or situational asymmetries.

Complementing such approaches, this study presents a survey of the recruitment system of

one language based on a systematic collection of 207 recruitment turns and responses from

a corpus of informal conversation.  By focusing on requests for here-­‐and-­‐now actions, we

can observe a wider range of factors that shape and constrain the design and selection of

recruitments and their responses in everyday interaction.  Examining the interactional

practices by which people recruit assistance contributes to our understanding of how

language is shaped by social interaction. 




第41回応用言語学講座公開講演会

題目: The Trobriand Islanders vs H.P. Grice: Kilivila and the Gricean maxims of quality and manner
講師: Prof. Gunter Senft (Max Planck Institute for Psycholinguistics)
主催:日本語用論学会
共催:日本語用論学会中部支部
協賛:名古屋大学大学院国際言語文化研究科応用言語学講座

日時: 2016年12月12日(月) 午後5時~6時30分
場所: 名古屋大学東山キャンパス 全学教育棟北棟4階406室

http://www.nagoya-u.ac.jp/access-map/index.html
(地図の「B4①」番)
交通案内: 地下鉄名城線名古屋大学駅①番出口徒歩5分

http://www.nagoya-u.ac.jp/access/index.html
入場無料・事前申し込み不要

Abstract:

  The Gricean conversational maxims of Quality – “Try to make your contribution one that is true” – and Manner “Be perspicuous”, specifically “Avoid obscurity of expression” and “Avoid ambiguity” (Grice 1967; 1975; 1978) – are not observed by the Trobriand Islanders of Papua New Guinea, neither in forms of their ritualized communication nor in forms and ways of everyday conversation and other ordinary verbal interactions. The speakers of the Austronesian language Kilivila metalinguistically differentiate eight specific non-diatopical registers which I have called “situational-intentional” varieties. One of these varieties is called “biga sopa”. This label can be glossed as “joking or lying speech, indirect speech, speech which is not vouched for”. The biga sopa constitutes the default register of Trobriand discourse and conversation. This contribution to the workshop on philosophy and pragmatics presents the Trobriand Islanders’ indigenous typology of non-diatopical registers, especially elaborating on the concept of sopa, describing its features, discussing its functions and illustrating its use within Trobriand society. It will be shown that the Gricean maxims of quality and manner are irrelevant for and thus not observed by the speakers of Kilivila. On the basis of the presented findings the Gricean maxims and especially Grice’s claim that his theory of conversational implicature is “universal in application” is critically discussed from a general anthropological-linguistic point of view.




第40回応用言語学講座公開講演会:文法の変化

後援:国際言語文化研究科教育研究プロジェクト経費

(「言語学・応用言語学研究者養成のための講演会・チュートリアル実施プロジェクト」)


第一部講演
題目: 日本語シカ・ダケの成立と文法変化:名詞から副詞句・焦点句構成へ
講師: 宮地朝子 (名古屋大学大学院文学研究科 准教授)

講演内容:
日本語は奈良時代以来の豊富な文献資料を持ち,歴史的変化の様相を記述的に把握できる言語である。たとえば,現代日本語の限定を表す助詞シカ,ダケは古代語に見られない歴史的には新しい形式である。本講演では,そのような新しい機能語が確立展開する過程を観察し,日本語の構造的特質を把握しようとする文法史的研究,なかでも名詞の文法変化を扱う事例としてシカ・ダケを取り上げ,文法変化において語彙的意味がどのように関与するか,また日本語のどのような構造的特質が変化の支えとなるかを考察する。主に名詞「丈」から派生,文法変化したダケの史的展開を話題の中心とし,名詞から副詞句構成さらに焦点句構成へと展開する過程から,日本語の名詞(句)と副詞(句)の関係についても議論したい。

第二部講演

題目: 連体形から見た日本語文法史

講師: 青木博史 (九州大学大学院人文科学研究院 准教授)

講演内容:古代語連体形には,名詞を修飾する連体用法と,それ自身が名詞としてはたらく準体用法の2種があるしかしながら,これらの連体形句は,必ずしも名詞句として機能しない係り結びの結びや,接続助詞の前部に連体形は現れうる。そして,現代語の文末部は,古代語の連体形である。このように,連体形は名詞句形成に関わるだけでなく,述部や接続部で重要な機能を果たし,また歴史的にも大きく変化する。本講演では,連体形に注目することで見えてくる文法変化をダイナミックに描く。

日時: 2016年3月28日(月) 午後1時00分~4時30分
場所: 名古屋大学東山キャンパス文系総合館7階カンファレンスホール

http://www.nagoya-u.ac.jp/access-map/index.html
(地図の「B4④」番)
交通案内: 地下鉄名城線名古屋大学駅①番出口徒歩5分

http://www.nagoya-u.ac.jp/access/index.html
入場無料・事前申し込み不要



第39回応用言語学講座公開講演会

題目: 思考の言語相対性と普遍性
講師: 今井むつみ (慶應義塾大学)
後援:国際言語文化研究科教育研究プロジェクト経費

(「言語学・応用言語学研究者養成のための講演会・チュートリアル実施プロジェクト」)


日時: 2016年2月8日(金) 午後4時30分~6時00分
場所: 名古屋大学東山キャンパス文系総合館7階カンファレンスホール

http://www.nagoya-u.ac.jp/access-map/index.html
(地図の「B4④」番)
交通案内: 地下鉄名城線名古屋大学駅①番出口徒歩5分

http://www.nagoya-u.ac.jp/access/index.html
入場無料・事前申し込み不要

講演内容:
我々の知覚や思考はどこまで言語に依存しているのか。この一般にサピア・ウォーフ仮説と呼ばれる問題は長い間論争が続けられているが、はっきりした結論は得られていない。本講演では可算・不可算文法、助数詞文法、性文法という、名詞を類別する3つの文法が話者の思考にどのような形で影響を与えうるのか (あるいは与えないのか)を異言語話者比較実験のデータから検討し、知覚・思考のどのような側面が言語普遍的で、どのような側面が言語の影響を受けやすいのかを考察する




第38回応用言語学講座公開講演会

題目: 日本語学習辞書へのコーパスの利用
講師: 砂川有里子 (筑波大学名誉教授・国立国語研究所客員教授)
後援:国際言語文化研究科教育研究プロジェクト経費

(「言語学・応用言語学研究者養成のための講演会・チュートリアル実施プロジェクト」)


日時: 2016年2月2日(火) 午後2時45分~4時15分
場所: 名古屋大学東山キャンパス全学教育棟北棟4階406室 (こちらに変更になりました。)
http://www.nagoya-u.ac.jp/access-map/index.html
(地図の「B4①」番)
交通案内: 地下鉄名城線名古屋大学駅①番出口徒歩5分
http://www.nagoya-u.ac.jp/access/index.html
入場無料・事前申し込み不要

講演内容:
英語学習辞書の開発にコーパスを活用することはすでに常識となっているが,国語辞典や日本語学習辞書でのコーパスの活用は緒に就いたばかりの状況である。しかし,『現代日本語書き言葉均衡コーパス(BCCWJ)』の公開を始め,日本語の大規模コーパスがつぎつぎに公開され始めており,日本語においても辞書に関するコーパスの活用が盛んになってくるものと思われる。そこで本発表では,日本語の辞書の開発にコーパスを活用するためのツールとしてNINJAL-LWP for BCCWJとNINJAL-LWP for TWCの紹介をし,そのツールを使って開発した日本語学習辞書のオンラインソフト『日本語教育語彙表』と『基本動詞ハンドブック』の紹介をしたのち,これらの開発にコーパスを使った具体的な事例として,多義語の語釈,語義の配列,類義語の記述について論じ,辞書の開発にあたってコーパスがどのように利用できるのかを考える。




第37回応用言語学講座公開講演会

題目: 役割指示文法からみたオノマトペの統語位置-通言語的視点から-
講師: 虎谷紀世子 (ヨーク大学)
後援:国際言語文化研究科教育研究プロジェクト経費

(「大学院生のための応用言語学アウトスタンディングレクチャーシリーズ」)


日時: 2015年12月15日(火) 午後4時30分~6時
場所: 名古屋大学東山キャンパス全学教育棟北棟4階406室

http://www.nagoya-u.ac.jp/access-map/index.html
(地図の「B4①」番)
交通案内: 地下鉄名城線名古屋大学駅①番出口徒歩5分

http://www.nagoya-u.ac.jp/access/index.html
入場無料・事前申し込み不要

講演内容:
音象徴語(オノマトペ)は、通言語的にしばしば副詞として機能することが観察されている。日本語オノマトペも多くが副詞として文中に現れる(Hamano 1998等)。本発表ではその大半である、「と」を伴う形と伴わない形(例:きらきら(と)光る)に焦点をあて、その統語位置を考察する。まず文学作品から得たデータをもとにオノマトペが占める文中の位置(動詞直前、等)について考察する。次に、その位置を役割指示文法(RRG)(Van Valin 2005)の枠組みで分析する。特に、一般語の副詞との類似点・相違点に着目し、また、他言語の音象徴語の例も引用しながら考察を進めていく。

参考文献:
Hamano, Shoko. 1998. The Sound-­‐Symbolic System of Japanese. Stanford, CA: CSLI Publications.
Van Valin, Robert D. 2005. Exploring the Syntax-­‐Semantics Interface. Cambridge: Cambridge University Press.



第36回応用言語学講座公開講演会

題目: 日本語の主題と主語
講師: 益岡隆志 (神戸外国語大学教授)
後援:国際言語文化研究科教育研究プロジェクト経費

(「大学院生のための応用言語学アウトスタンディングレクチャーシリーズ」)


日時: 2015年12月11日(金) 午後4時30分~6時
場所: 名古屋大学東山キャンパス文系総合館7階カンファレンスホール

http://www.nagoya-u.ac.jp/access-map/index.html
(地図の「B4④」番)
交通案内: 地下鉄名城線名古屋大学駅①番出口徒歩5分

http://www.nagoya-u.ac.jp/access/index.html
入場無料・事前申し込み不要

講演内容:
本発表の目標は、前半で日本語の主題・主語に関する研究史を整理したうえで、後半でそれに基づいて日本語の主題・主語に対する私見を示すことである。後半での考察の鍵となるのは、日本語の伝統的な文法研究に由来する「叙述の類型」の概念である。この概念をもとに、日本語が主題卓越型言語であることの背景を考えるとともに、主題・主語をめぐる言語類型の可能性を探ってみたい




第35回応用言語学講座公開講演会

題目: The Utility of Meaning: Language is Anthropocentric, Cultural, and Useful
講師: Nick Enfield (The University of Sydney)
共催: 日本語用論学会中部支部
後援:国際言語文化研究科教育研究プロジェクト経費

(「大学院生のための応用言語学アウトスタンディングレクチャーシリーズ」)


日時: 2015年12月7日(月) 午後2時45分~4時15分
場所: 名古屋大学東山キャンパス文系総合館7階カンファレンスホール

http://www.nagoya-u.ac.jp/access-map/index.html
(地図の「B4④」番)
交通案内: 地下鉄名城線名古屋大学駅①番出口徒歩5分

http://www.nagoya-u.ac.jp/access/index.html
入場無料・事前申し込み不要

講演内容:
In this talk I will trace a line of research that has explored ways in which culture and the human perspective permeate the structures of language, from word meanings, to grammar, to patterns of conversation.  I will describe some of the questions, methods and research findings spanning my work over the last two decades, based especially in Southeast Asia, but also in making global linguistic comparisons.



第34回応用言語学講座公開講演会

題目: 直示とは何か:日本語を例に、その体系と歴史について
講師: 金水 敏 (大阪大学大学院教授)
後援:国際言語文化研究科教育研究プロジェクト経費

(「言語学・応用言語学研究者養成のための講演会・チュートリアル実施プロジェクト」)


日時: 2015年11月18日(水) 午後5時~6時半
場所: 名古屋大学東山キャンパス文系総合館7階カンファレンスホール

http://www.nagoya-u.ac.jp/access-map/index.html
(地図の「B4④」番)
交通案内: 地下鉄名城線名古屋大学駅①番出口徒歩5分

http://www.nagoya-u.ac.jp/access/index.html
入場無料・事前申し込み不要

講演内容:

日本語(現代共通語)では、直示表現として、人称代名詞(わたし、あなた、お前等)、指示詞(これ、それ、あれ、この、その、あの等)、相対的な時間を表す名詞句(今日、明日、来年等)、ある種の移動動詞(行く、来る等)、授受動詞(やる、くれる、もらう等)が取り上げられることが多い。また、敬語も「社会直示」(social deixis) と呼ばれることがある。本講演では、文脈依存的な「照応」表現と直示表現を併せて仮に「状況依存表現」とし、「概念的表現」と対立的に捉えることとする。概念的表現とは、(話し手・聞き手の)辞書的知識があれば指示対象が決まる(はずの)表現であり、状況依存表現とは、その表現が出現した前後の文脈や、発話の状況を参照しなければ指示対象が決まらない表現である。「この本」のように状況依存表現と概念的表現が組み合わされることはもちろんあるが、この場合は全体として状況依存表現となる。本講演では、「コ・ソ・アの決まり方」「行く』『来るの使い分け」「いらっしゃる等敬語動詞の意味」について、日本語の現代共通語の体系と歴史的変化の両面から述べていく。



第33回応用言語学講座公開講演会

題目: 語彙的単位の同一性と変化
Identité et variation des unités lexicales
講師: Jean-Jacques Franckel (ジャン=ジャック・フランケル) 氏 (パリ第10大学名誉教授)
 
日時: 2015年10月9日(金) 第一部: 午前8時45分~10時15分 第二部: 午後4時30分~6時
場所: 名古屋大学東山キャンパス文系総合館6階624室 (ファカルティラウンジ)

http://www.nagoya-u.ac.jp/access-map/index.html
(地図の「B4④」番)
交通案内: 地下鉄名城線名古屋大学駅①番出口徒歩5分

http://www.nagoya-u.ac.jp/access/index.html
入場無料・来聴歓迎 (講演はフランス語 日本語の通訳付き)

講演者紹介:
講演者のフランケル氏は,Études de quelques marqueurs aspectuels du français (『フランス語のいくつかのアスペクトマーカーの研究』)(1989), Figures du sujet (『主語の形状』)(共著,1990),Grammaire des prépositions (『前置詞の文法』)(共著,2007)などの著書および多数の論文,編集責任などの業績で知られるフランスの著名な言語学者で,現在も意味論の構成主義的立場から旺盛に研究を続けておられます.
本講演の第一部では,多義性分析においてしばしば議論の対象となる語の意味の変容の問題について,同氏が,フランス語や日本語の例を援用されながら,ご自身の理論的立場に基づく分析を平易に紹介してくださいます.また,第二部では,認知言語学に基づく多義性分析への同氏の見解や,教育学への展望を含めたより広い見地から,この問題についてお話くださいます.意味論や多義性分析にご関心をお持ちの,多くの方のご来場をお待ちいたしております.

問合せ先: 奥田智樹 ( okuda@lang.nagoya-u.ac.jp )
ポスター:
http://www.lang.nagoya-u.ac.jp/events/2015/20151009.pdf




2015年度後期シラバス変更のお知らせ

2015年度後期に開講される応用言語学方法論b(秋田先生ご担当)のシラバスが変更になりました。
こちらをご覧ください。


第32回応用言語学講座公開講演会


題目: 敬語の背後で働く原理をメタファーの「メタファーの体系」に求める試み:新しい敬語理論の展開
講師: Alan Hyun-Oak Kim 氏 (南イリノイ州立大学カーボンデール校)
後援:国際言語文化研究科教育研究プロジェクト経費

(「言語学・応用言語学研究者養成のための講演会・チュートリアル実施プロジェクト」)


日時: 2015年7月8日(水) 午後1時~2時半
場所: 名古屋大学東山キャンパス文系総合館6階624室 (ファカルティラウンジ)

http://www.nagoya-u.ac.jp/access-map/index.html
(地図の「B4④」番)
交通案内: 地下鉄名城線名古屋大学駅①番出口徒歩5分

http://www.nagoya-u.ac.jp/access/index.html

講演内容:
日本語の敬語体系はその分類や歴史的な成立を含め多様な観点から研究されています。しかし、「殿様の御成り!;お目にかかる;遊ばす;お運びになる;におかせられましては」のような一見異様に見える敬意表現がどのような日本語話者の思考法に基づいているかは体系的に探究されていません。本発表では敬意の対象になる「上位者」の概念を1つの「タブー的存在」のメタファーであると仮定します。そして、そこから5つの原理を抽出し、それらがどのように日本語の敬語体系の背後で働いているかを様々な言語学的証拠でもって示します。

参考文献:

Kim, Alan Hyun-Oak. 2011. Korean Politeness. In Sara Mills and Daniel Kadar (eds.) Politeness in East Asia: Theory and Practice. Cambridge, UK: Cambridge University Press.  176-207.
アラン・ヒョンオク・キム(金顕玉)2014.
『メタファー体系としての敬語:日本語におけるその支配原理』東京:明石書店

ご参加の場合は下記連絡先まで事前にご一報ください。
問い合せ:堀江薫 ( horie@lang.Nagoya-u.ac.jp )
ポスター:http://www.lang.nagoya-u.ac.jp/events/2015/20150708.pptx


第31回応用言語学講座公開講演会

題目: クメール語の系列的動詞構造 
A propos des constructions à verbes en série en khmer
講師: Denis Paillard (ドゥニ・パイヤール) 氏 (フランス国立科学研究所 (CNRS)/パリ第7大学)

日時: 2015年4月24日(金) 第一部: 午前8時45分~10時15分 第二部: 12時10分~12時55分
場所: 名古屋大学東山キャンパス文系総合館6階624室 (ファカルティラウンジ)

http://www.nagoya-u.ac.jp/access-map/index.html
(地図の「B4④」番)
交通案内: 地下鉄名城線名古屋大学駅①番出口徒歩5分

http://www.nagoya-u.ac.jp/access/index.html
入場無料・来聴歓迎 (講演はフランス語 日本語の通訳付き)

講演内容:
クメール語は言語類型論的には「孤立語」に属するとされ、様々な事象を分析的に表すことを特徴としており、動詞同士や動詞と接頭語・接尾語の結合による新しい動詞の生産が盛んに行われる言語です。本講演の第一部では、フランスの著名な言語学者であるドゥニ・パイヤール氏が、ご自身の提唱される系列的動詞構造(CVS)という概念に基づいて、クメール語に見られる動詞の複合現象についてご説明くださいます。複合動詞における動詞の結合にはどのような規則性や制約が見られるか、単独動詞の統語的・意味的性質は複合動詞にどのように受け継がれるか、といった日本語や他の言語においても議論の対象となる重要な問題について、本講演は対照研究の見地から有益な示唆を与えてくれるでしょう。また、第二部では、同氏がご自身のクメール語やアジア諸語の研究について、より広い見地からお話くださいます。複合語や複合動詞に関心をお持ちの、
多くの方のご来場をお待ちいたします。

ドゥニ・パイヤール氏は、バンヴェニストやキュリオリの系譜に連なるフランスの発話理論の第一人者。Énonciation et détermination en russe contemporain (『現代ロシア語における発話と限定』)(1984) Grammaire des prépositions (『前置詞の文法』)(2007)など著書多数。


第30回応用言語学講座公開講演会


題目: テキストと語り・談話­­ — 空間的・時間的距離のある事象の語りの日英両語の比較対照から認められる言語多様性・固有性
講師: 南雅彦氏 (サンフランシスコ州立大学/国立国語研究所)
後援: 平成26年日本学術振興会学術研究動向調査費

日時: 2015年3月25日(水) 午後4時半~6
場所: 名古屋大学東山キャンパス全学教育棟4階406室
http://www.nagoya-u.ac.jp/access-map/index.html
(地図の「B4①」番)
交通案内: 地下鉄名城線名古屋大学駅①番出口徒歩5分
入場無料・来聴歓迎

講演内容:

語りにおける論理展開のまとまり・一貫性と、節や文の相互関係、話の連鎖的構造における場面同士の結束性は、読み手・聞き手に話の内容を適切かつ効果的に明示するための語りの双子のエンジンの役割を果たしている。本発表では、話の全体構造、そして時制・能動態・受動態などの語りのデバイスを介して、空間的・時間的な視点(視座)がどのように表現されているかといった文脈的フレーミングの問題を一貫性と結束性から考察する。

  

 参考文献:

 樋口万里子・大橋 浩(2004)「節を超えて:思考を紡ぐ情報構造」大堀壽夫(編)『認知コミュニケーション論』(pp. 101–136)大修館書店.

 Hasegawa, Y. (2011). The Routledge course in Japanese translation. London, UK: Routledge.

 Minami, M. (in press). Narrative, cognition, and socialization. In A. De Fina & A. Georgakopoulou (Eds.), Handbook of narrative analysis. Malden,  MA: Wiley- Blackwell.

 Minami, M. (in press). Narrative development in L1 Japanese. In M. Nakayama (Ed.), Handbook of Japanese psycholinguistics. Berlin/Boston, MA: De Gruyter Mouton.


問合せ先:堀江薫 (
horie@lang.Nagoya-u.ac.jp )
ポスター:http://www.lang.nagoya-u.ac.jp/events/2015/20150325.pptx


第29回応用言語学講座公開講演会


題目: 言語の類型的特徴を捉えるための対照研究 : その可能性と限界をめぐって
講師: 張麟声氏 (大阪府立大学 教授)
後援: 平成26年日本学術振興会学術研究動向調査費

日時: 2015年3月6日(金) 午後4時半~6
場所: 名古屋大学東山キャンパス全学教育棟4階406室
http://www.nagoya-u.ac.jp/access-map/index.html
(地図の「B4①」番)
交通案内: 地下鉄名城線名古屋大学駅①番出口徒歩5分
入場無料・来聴歓迎

講演内容:
本講演では,言語学の一分野である「言語の類型的特徴をとらえるための対照研究」の源流,対象,課題,目的,方法を紹介する(例:橋本1978 1981, Comrie 1981, Croft 1990, Whaley 1997)。その上で、語順というファクターだけを用いた対照研究,及び、語順と形態という二重のファクターを用いた対照研究の2種類のタイプの研究を例として取り上げ、当該学問分野の可能性と限界について述べる(Greenberg 1963)対象言語のデータとしては,『中国少数民族语言简志丛书(中国少数民族言語概説叢書)』に入っているSVOSOV56言語のものを用いる。

参考文献(一部):

橋本萬太郎(1978)『言語類型地理論』,弘文堂
橋本萬太郎(1981)『現代博言学』,大修館書店

Comrie,Bernard (1981). Language Universals and Linguistic Typology,University of Chicago Press.

問合せ先:堀江薫 (
horie@lang.nagoya-u.ac.jp )
ポスター:http://www.lang.nagoya-u.ac.jp/events/2015/20150306.pptx



第28回応用言語学講座公開講演会

題目: 日韓語の文末形式に見られる語用論的機能の相違
講師: 平香織氏 (神田外語大学 准教授)
後援: 国際言語文化研究科教育研究プロジェクト経費
(「大学院生のための応用言語学アウトスタンディングレクチャーシリーズ」)

日時: 2015年2月24日(火) 午後4時半~6
場所: 名古屋大学東山キャンパス全学教育棟406室
http://www.nagoya-u.ac.jp/access-map/index.html
(地図の「B4①」番)
交通案内: 地下鉄名城線名古屋大学駅①番出口徒歩5分
入場無料・来聴歓迎

講演内容:

文法的類似性が強調される韓国語と日本語であるが,文末表現では異なった面が多く見られ,その違いを際立たせるためには語用論的な観点からの考察が有用であると考える

(小野・中川1997, 神尾2002)。本発表では,話しことばで用いられる韓国語の文末形式について談話・語用論的機能を考察した結果を示し,その結果と日本語の文末形式に関する既存の研究結果を対照する。特に,聞き手への情報の示し方に焦点を当て,両言語の違いを指摘する(平2012, 2006


参考文献:

小野晋・中川裕志(1997)「階層的記憶モデルによる終助詞「よ」「な」「ぜ」「ぞ」の意味論」pp.39-57,『認知科学4-2

神尾昭雄(2002)『続・情報のなわ張り理論』大修館書店.

香織(2012)「終止形I-거든(), I-(), II-ㄹ게(), II-ㄹ래()はいかに働くか」『韓国語教育論講座2くろしお出版 pp.353-371.

박재연(2006)『한국어 양태 어미 연구』태학사.


第27回応用言語学講座公開講演会

題目: 話しことばの言語学をめざして
講師: 大野剛氏 (U. of Alberta, Canada)
後援: 国際言語文化研究科教育研究プロジェクト経費
(「大学院生のための応用言語学アウトスタンディングレクチャーシリーズ」)

日時: 2015年2月2日(月) 午後10時半~12
場所: 名古屋大学東山キャンパス文系総合館6階624室 (ファカルティラウンジ)
http://www.nagoya-u.ac.jp/access-map/index.html
(地図の「B4④」番)
交通案内: 地下鉄名城線名古屋大学駅①番出口徒歩5分
講演内容:

発表では日常会話言語基本であるという事実づき、日常会話の分析を基盤として言語を研究する必然性、さらにはそういった研究を遂行するため日常会話のデータベース構築の重要性を論じる(Bybee 2010, Cumming et al. 2011, Du Bois 2014, Kabata and Ono 2014)特に形態・統語的側面に焦点をあてて論じる。


参考文献:

Bybee, J. 2010. Language, usage, and cognition. Cambridge: Cambridge University Press.
Cumming, S., T. Ono, and R. Laury. 2011. Discourse, grammar, and interaction. In T. A. van Dijk, ed., Discourse: A Multidisciplinary Introduction. London: Sage. 8-36.
Du Bois, J. W. 2014. Towards a dialogic syntax. Cognitive Linguistics 25: 359–410.
Kabata, K. and T. Ono, eds. 2014. Usage-based approaches to Japanese grammar: Towards the understanding of human language. Amsterdam: Benjamins.

ご参加の場合は下記連絡先まで事前にご一報ください。
問合せ先:堀江薫 ( horie@lang.Nagoya-u.ac.jp )
ポスター:http://www.lang.nagoya-u.ac.jp/events/2015/20150202.pptx


第26回応用言語学講座公開講演会

題目: 言語の中枢としての定型表現
講師: 大野剛氏 (アルバータ大学(カナダ)教授)
共催: 日本語用論学会中部支部
後援: 国際言語文化研究科教育研究プロジェクト経費
(「大学院生のための応用言語学アウトスタンディングレクチャーシリーズ」)

日時: 2015年2月1日(日) 午後4時半~6
場所: 名古屋大学東山キャンパス全学教育棟406室
http://www.nagoya-u.ac.jp/access-map/index.html
(地図の「B4①」番)
交通案内: 地下鉄名城線名古屋大学駅①番出口徒歩5分
入場無料・来聴歓迎

講演内容:
従来の言語学においては、文法や語彙が言語の根幹をなすと考えられてきたそれに対して語句の連なりが一まとまりとして定着した定型表現(例:~た方がいい)は周辺的な言語現象として取り扱われがちだった。しかし実際の言語使用を見ると、特に日常会話においては定型表現が頻繁に使用され中心的な位置を占めていることが、類型的に異なる多数の言語において観察され近年集中的に研究が行われ始めている (Wray 2008, Corrigan et al. 2009, Bybee 2010)この一連の研究は Hopper, Langacker, Du Bois らが提唱する使用基盤言語学においても、理論的な方向性を決定する大きな流れとなっている。本発表ではこのような背景をもとに会話例を分析し「生成」という概念を考察する。

参考文献:
Bybee, J. 2010. Language, usage, and cognition. Cambridge: Cambridge University Press.
Corrigan, R., E. A. Moravcsik, H. Ouali, and K. Wheatley, eds. 2009. Formulaic language. Amsterdam: John Benjamins.
Wray, A. 2008. Formulaic language: pushing the boundaries. Oxford: Oxford University Press.



第25回応用言語学講座公開講演会

題目: スピーチレベルシフトに関する日韓対照研究
講師: 金アラン氏 (上智大学助教)
後援: 国際言語文化研究科教育研究プロジェクト経費
(「大学院生のための応用言語学アウトスタンディングレクチャーシリーズ」)

日時: 2014年12月3日(水) 午後4時半~6
場所: 名古屋大学東山キャンパス全学教育棟「406」室
(会場が405室から406室に変更となりました。)
http://www.nagoya-u.ac.jp/access-map/index.html
(地図の「B4①」番)
交通案内: 地下鉄名城線「名古屋大学駅」①番出口徒歩5分
入場無料・来聴歓迎

講演内容:
日本語では聞き手との社会的関係や発話場面によって丁寧体非丁寧体を使い分けるのが一般的であるが、同一の話し手同一の聞き手に対して丁寧体と非丁寧体を混用すること少なくない。日本語と同様に丁寧体、非丁寧体を有する韓国語にもこのような現象が見られるが、韓国語は日本語よりもスピーチレベルの数が多いため、その混用も複雑に現れる。本発表では、両言語のスピーチレベルシフト現象の要因を考察しながら、類似点と相違点について述べるまた、本研究の基となった博士論文作成の技術的側面等についても触れる。

参考文献:
生田少子・井出祥子(1983)「社会言語学における談話研究言語』12 大修館書店 pp. 77-84

鈴木睦(1997)「日本語教育における丁寧体世界と普通体世界」視点と言語行動』田窪行則編 くろしお出版 pp.45-76

三牧陽子(2013)『ポライトネスの談話分析-初対面コミュニケーショの姿としくみ』くろしお出版


問合せ先:堀江薫 ( horie@lang.Nagoya-u.ac.jp )
ポスター:http://www.lang.nagoya-u.ac.jp/events/2014/20141203.pptx


第22回応用言語学講座公開講演会
題目: 移動表現の普遍的傾向と類型性:通言語的実験研究
講師: 松本曜氏 (神戸大学教授)
後援: 国際言語文化研究科教育研究プロジェクト経費
(「大学院生のための応用言語学アウトスタンディングレクチャーシリーズ」)

日時: 2014年7月28日(月) 午前10時半~12
場所: 名古屋大学東山キャンパス, 文系総合館7階カンファレンスホール
場所が、文系総合館6
階624室 (ファカルティラウンジ)から変更になりました。
(地図の「B4④」番)
交通案内: 地下鉄名城線「名古屋大学駅」①番出口徒歩5分

講演内容:
移動事象の言語表現に関する、通言語的な実験研究の結果を報告する。18の言語の話者に、同一の移動事象のビデオクリップを見せ、その描写に用いられた言語表現をデータとして、1)移動の様態、経路、直示的情報は、どれぐらいの頻度で言及されるのか、2)移動の経路は文中のどの位置で表現されるのか、3)使われる表現はどの程度単文に統合化されているか、という観点から分析した。その結果から、SlobinTalmy, Croftらの移動事象の類型に関する考え方を検討する。

入場無料・ただし下記まで事前にご連絡ください。

問い合わせ:堀江薫 <horieling@gmail.com

ポスター:http://www.lang.nagoya-u.ac.jp/events/2014/20140728.pptx

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
日本語教育学講座の講演会のご案内です。講師の呂雷寧先生(上海財経大学)は応用言語学講座の修了生です。活躍しておられる先輩のお話をぜひ聞きにいらしてください。

第35回日本語教育学講座講演会

題目: 可能の観点から見た有対自他動詞の習得
講師: 呂雷寧 (RO, Rainei) 氏 (上海財経大学 外語学院・常勤講師)

日時: 2014年7月28日(月) 16:30~18:00 (5コマの時間帯)
場所: 名古屋大学・東山キャンパス全学教育405室
(地図の「B4①」番)
交通案内: 地下鉄名城線「名古屋大学駅」①番出口徒歩5分
<参加自由・無料>

講演内容:

日本語の自動詞、とくに有対自動詞は、中国語を母語とする学習者にとって難点である。可能に関して言えば、従来の研究者が指摘しているように、本来ならば有対自動詞が適格な文脈に、有対自動詞の可能形、あるいはそれに対応する他動詞の可能形を用いるという誤用が、上級学習者にもしばしば見られる。しかし、すべての有対自動詞において、上記の誤用が見られるわけではない。誤用が産出されるとしても、次に示されるように、つねに同じ種類のものであるわけではない。また次の誤用から、有対他動詞の可能表現も習得できているとは言い難い状況にあると言えよう。

(1)この服は防水加工してあるので、雨に濡れない/*濡れられない。

(2)この顕微鏡は物が千倍に見える/*見られる。

(3)この子は生まれた時とても小さくて、ちゃんと育つ/*育てる/?育てられるかどうかが心配だった。

可能に関する有対自他動詞の習得状況には、いかなる特徴があるのか。そこから何らかの規則的なものが見出せないだろうか。本研究では、これらの問題を解明し、有対自他動詞をめぐる諸問題に関わる要因を探ろうと試みた。まず、文正誤判断課題による反応時間と誤答率を用いて、中国人上級日本語学習者における有対自他動詞の習得状況の実態について検討した。次に、アンケート調査を行い、自動詞・他動詞可能形の選択について母語話者と学習者を比較した。

本研究の考察によって、可能表現において、有対他動詞よりも有対自動詞がやや習得しにくいが、しかしいずれも習得上の難点であることが検証できた。そして、自動詞が意図的関与、有情物の能力、事物の属性、事態発生の可能性に関する事態を表す場合、学習者には、自動詞の可能形、あるいは他動詞の可能形を用いた誤用が見られやすいこと、一方、それらの要因に関わらない事態を表す自動詞文は習得しやすいということも明らかとなった。このような習得状況の実態は、学習者が日本語の可能表現と自動詞の性質を十分に把握できていないこと以外に、中日両言語の特質の違いによる母語干渉にもその原因を求めるべきだと思われる

問い合わせ先:玉岡賀津雄 ktamaoka@lang.nagoya-u.ac.jp


――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
第23回応用言語学講座公開講演会




題目: 会話分析からみた文法研究の新展開
講師: 林誠氏 (米国イリノイ大学准教授)
後援: 国際言語文化研究科教育研究プロジェクト経費
協賛: 日本語用論学会中部地区研究会

日時: 2014年9月9日(火) 午後4時半~6
場所: 名古屋大学・東山キャンパス全学教育北棟406室
(地図の「B4①」番)
交通案内: 地下鉄名城線「名古屋大学駅」①番出口徒歩5分
入場無料・事前申し込み不要

講演内容:
社会学の分野で発展してきた会話分析の方法論は、言語研究、特に実際の場面での言語使用を対象とした文法研究に寄与するところが大きい。本講演では、Sidnell & Enfield (2012)によって提唱された collateral effects(付随効果)という概念を紹介しつつ、会話分析からみた文法研究の近年の動向、今後の展開について議論する。

参考文献:

Schegloff, Emanuel A. (1996). Turn organization: One intersection of grammar and interaction. In E. Ochs, E. A. Schegloff and S. Thompson (eds.), Interaction and Grammar, pp. 52-133. Cambridge: Cambridge University Press.

Sidnell, Jack & Enfield, N. J. (2012). Language diversity and social action: A third locus of linguistic relativity. Current Anthropology 53, 302-333.


問い合わせ:堀江薫 <horieling@gmail.com

ポスター:http://www.lang.nagoya-u.ac.jp/events/2014/20140909.pptx

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
第21回応用言語学講座公開講演会


題目: 看護師による「申し送り」における協同的知識管理
    -会話分析的視点からのマルチモダリティ分析-
講師: 森純子氏 (米国ウィスコンシン大学マディソン校教授)
後援: 国際言語文化研究科教育研究プロジェクト経費
(「大学院生のための応用言語学アウトスタンディングレクチャーシリーズ」)

日時: 2014年7月14日(月) 午前10時半~12
場所: 名古屋大学東山キャンパス, 文系総合館6階624室 (ファカルティラウンジ)
(地図の「B4④」番)
交通案内: 地下鉄名城線「名古屋大学駅」①番出口徒歩5分

講演内容:
特定の言語形式の示す情報の証拠性・遠近性については、認知論的、及び語用論的視点から長年に渡って様々な研究が行われ、理論的枠組みが構築されてきた。一方、実際の言語使用場面で、参加者がどのように種々の情報を取り扱い、その行為が特定の社会活動の実践にどのような意味をもたらすのか、という問題意識での研究はまだ初期段階にあると言えよう。本講演では、ある介護老人保健施設で録画された看護師による「申し送り」について、参加者らがどのように言語的・非言語的リソースを用い、施設入居者について協同的に知識管理を行っているのかを分析し、制度的場面に求められるプロフェッショナル・コンピテンシーについて検討する。

参考文献:

Antaki, Charles (ed). 2011. Applied Conversation Analysis: Intervention and Change in Institutional Talk. Basingstoke, Hampshire, UK: Palgrave Macmillan.

Stivers, Tanya, Lorenza Mondada, and Jakob Steensig (eds). 2011. The Morality of Knowledge in Conversation. Cambridge: Cambridge University Press.

Streeck, Jürgen, Goodwin, Charles, and LeBaron, Curtis (eds.). 2011. Embodied Interaction: Language and Body in the Material World. Cambridge: Cambridge University Press.


ご参加の場合は下記連絡先まで事前にご一報ください。

問い合わせ:堀江薫 <horieling@gmail.com

ポスター:http://www.lang.nagoya-u.ac.jp/events/2014/20140714.pptx

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
応用言語学講座教員公募のお知らせ

本講座の教員の公募情報です。
この情報は以下のサイトにも掲載されております。
日本語版公募リンク
http://www.lang.nagoya-u.ac.jp/kobo/kobo-140703.pdf
英語版公募リンク
http://www.lang.nagoya-u.ac.jp/kobo/kobo-140703-e.pdf
どうぞよろしくお願いいたします。

------------------------------------------------------

                                          平成26年 7月4日
  関係機関の長 殿
                            名古屋大学大学院国際言語文化研究科長
                                       福 田 眞 人(公印省略)

教員の公募について(依頼)

 時下ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。
 このたび、本研究科日本言語文化専攻応用言語学講座では、下記の要領で教員を公募することになりました。
 つきましては、貴機関関係者にご周知いただくとともに、適任者の推薦についてもお取り計らいくださるよう、お願い申し上げます。

1. 職 名 准教授又は講師
2. 採用人員 1 名
3. 教育内容 (1)本研究科日本言語文化専攻応用言語学講座の授業科目及び研究指導
         (2)全学教育科目(スペイン語)
4. 研究分野 次の(1)(a),(b),(c), (2)の分野のうちいずれか(または複数)とする。
         (1)(a)スペイン語と日本語を対象とした対照言語学的研究(例:スペイン語と日本語のモダリ
ティの対照), (b)スペイン語と日本語を対象とした心理言語学的研究(例:スペイン語母語話者による日本語習得),(c)スペイン語と日本語を対象とした社会言語学的研究(例:スペイン語と日本語のポライトネスストラテジーの比較)
         (2)日本語を対象とした応用日本語学的研究
5. 所 属 名古屋大学大学院国際言語文化研究科日本言語文化専攻
6. 採用時期 平成27年4月1日
7. 応募資格 (1)原則として応募時に博士号を取得していること。
         (2)高等教育機関で1年以上のスペイン語教育歴があることが望ましい。
         (3)大学院での教育歴があることが望ましい。
         (4)非日本語母語話者の場合、大学院における講義・学生指導および学内業務を遂行できる のに十分な日本語能力が必要である。
8. 提出書類 (1)履歴書1通(様式自由、写真貼付、電話番号・メールアドレス記載)
         (2)研究業績一覧表1通(A4 判で、公刊された著書・論文など全業績について題目、発表年月、
掲載誌名、査読の有無、巻号数及びページ数を記載のこと。学会発表・招待講演等について
は題目、発表年月日、学会名、開催地等を記載のこと。博士学位論文のタイトル・授与機関・
授与年月日・主査の氏名等は別項目にして記載のこと。)
         (3)教育業績一覧表1通(専門教育、語学教育のそれぞれについて、授業担当等に関して科目名、
内容、期間を含め詳細に記載すること)
         (4)主要研究業績3点(公刊されている論文または著書)
           抜刷り、コピー可、A4 判で800 字程度の日本語の要旨をそれぞれに添えること。
         (5)(学位取得者の場合)学位取得証明書(博士号)または博士学位記の写し
         (6)大学院教育(応用言語学講座)への抱負(日本語で2000 字程度)
         (7)全学教育(スペイン語)への抱負(日本語で2000 字程度)
         (8)スペイン語運用能力の証明書があれば提出すること。
         (9)競争的資金の獲得歴(資金名称・課題名・代表/分担の区分・期間・総額・概要)があれば
提出すること。
         (10)推薦者2名(専任職についている方)の氏名・所属・職名・電話番号・メールアドレス
応募書類によって取得した個人情報は、本教員選考の目的以外で利用したり、外部に提供し
たりすることはありません。 また、提出書類は原則としてお返ししませんが、返却を希望
する方は、送料分の切手を貼り宛先を記した封筒を同封してください。
9. 応募締切   平成26年9月10日(水)(必着)
10. 選考方法  第1次選考 書類・業績審査 , 第2次選考 面接(平成26年9月または10月を予定。交通費は
自己負担。)
11. 提 出 先  〒464-8601 名古屋市千種区不老町B4-5(700)
             名古屋大学文系総務課国際言語文化研究科担当(電話052-789-5312)
          応募書類は必ず書留郵便とし、「応用言語学講座教員応募書類在中」と朱書きすること。
12. 照 会 先   応用言語学講座教員選考委員会 堀江薫 E-Mail: horie@lang.nagoya-u.ac.jp

     * 名古屋大学大学院国際言語文化研究科では、男女共同参画を推進しています。

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
応用言語学講座教員公募のお知らせ





本講座の教員
の公募情報です。

この情報は以下のサイトにも掲載されております。
http://www.lang.nagoya-u.ac.jp/(重要なお知らせと新着情報)
どうぞよろしくお願いいたします。


------------------------------------------------------

平成26年5月30日

 

各関係機関長 殿

 

名古屋大学大学院 国際言語文化研究科長

福 田 眞 人(公印省略)

 

教員の公募について(依頼)

 

時下ますますご清祥のこととお慶び 申し上げます。

このたび、本研究科日本言語文化専攻応用言語学講座では、下記の要領で教員を公募することになりました。

つきましては、貴機関関係者にご周知いただくとともに、適任者の推薦についてもお 取り計らいくださるようお願い申し上げます。

1. 職    名 准 教授又は講師

2. 採用人員 1

3. 教育内容 (1) 本研究科日本言語文化専攻応用言語学講座の授業科目(応用言語学の研究方法論(統計的手法等)に関す る講義科目)及び研究指導

(2)全学教育科 目(英語)

4. 研究分野 次 の2つのいずれか(あるいは両方)とする。

(1)対照言語学 (世界の言語の類型論的相違点と類似点をふまえた、日本語を含む複数言語の言語構造・言語 行動の対照言語学的研究)

(2)コーパス言語学(コーパスを用いた日本語学(または応用日本語学)的研究)

5. 所  属 名 古屋大学大学院国際言語文化研究科日本言語文化専攻

6. 採用時期 平 成27 年4 月1 日

7. 応募資格 (1) 応募時に博士の学位を有すること。

(2)高等教育機関で2年以上の英 語教育歴があること。

(3)英語で行う講義科目(例:本 研究科が提供しているG30プログラム科目)が担当できること。

(4)大学院での教育歴があることが望ましい。

(5)英語学の講 義科目が担当できることが望ましい。

8. 提出書類 (1) 履歴書1通(様式自由、写真 貼付、電話番号・メールアドレス記載)

(2)研究業績一覧表1通(A4 判 で、公刊された著書・論文など全業績について題目、発表年月、掲載誌名、査読の 有無、巻号数及びページ数を記載のこと。学会発表・招待講演等については題目、発表年月 日、学会名、開催地等を記載のこと。博士学位論文のタイトル・授与機関・授与年月日・主査 の氏名等は別項目にして記載のこと。)

(3)教育業績一覧表1通(専門教 育、語学教育のそれぞれについて、授業担当等に 関して科目名、内容、期間を含め詳細に記載す ること)

(4)主要研究業績3点(英語で書 かれた主要論文1点以上を含む)抜刷り、コピー 可、A4 判で800 字程度の日本語の要旨をそれぞれに 添えること。

(5)大学院教育(応用言語学講 座)への抱負(日本語で2000 字程度)

(6)全学教育(英語)への抱負 (日本語で2000 字程度)

(7)競争的資金の獲得歴(資金名 称・課題名・代表/分担の区分・期間・総額・概要)

(8)推薦者2名(専任職についている方)の氏名・所属・職名・電話番号・メール アドレス

応募書類によって取得した個人情報 は、本教員選考の目的 以外で利用したり、外部に提供したりすることはありません。 また、提出書類は原則としてお返ししませんが、返却を希望する方は、送料分の切手を貼り宛先を記した封 筒を同封してくださ い。

9. 応募締切   平成26年8 月20日(水)(必着)


10. 選考方法   第1次選考 書類・業績審査 , 2次選考 面接(平成26年9月を予定。交通費は自己負担)

11. 提 出 先   〒464-8601 名 古屋市千種区不老町B45(700

名古屋大学文系総務課国際言語文化研究 科担当(電話052-789-5312

応募書類は必ず書留郵便とし、「応用言語学講座教員応募書類 在中」と朱書きすること。

12照 会 先   応用言語学講座教員選考委員会 堀江薫  E-Mailhorie@lang.nagoya-u.acjp

 

* 名古屋大学大学院国際言語文化研究科で は、男女共同参画を推進しています。


――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
第20回応用言語学講座公開講演会:文法化特集

後援: 国際言語文化研究科教育研究プロジェクト経費
(「若手研究者育成のための応用言語学第一線研究者オーサービジットプログラム」)
 
日時: 2014年2月6日(木) 午後3時~4時15分(第一講演),午後4時半~6時(第二講演)
場所: 名古屋大学東山キャンパス, 全学教育棟北棟406室
http://www.nagoya-u.ac.jp/access-map/index.html
(地図の「B4①」番)
交通案内: 地下鉄名城線「名古屋大学駅」①番出口徒歩5分
入場無料・事前申し込み不要
 
第一部講演
題目: 日韓のメディアに見られる言語変化の対比:文法化の観点から
講師: 金廷珉氏 (麗澤大学・准教授)
要旨:
本発表では日本と韓国のメディア(インターネット、ツイッター、テレビ番組など)に特徴的な言語表現について取り上げる。特にこれまであまり見られなかった、連体形止めの引用表現 (「tanun」「と(って)いう」「みたいな」)、韓国語の尊敬の接辞「si」を用いた敬語の過剰使用現象などに注目し、その語用論的機能を分析する。さらに、文法化における(間)主観化のメカニズムと関連づけて考察を行い、両言語間の類似点と相違点について述べる。
参考文献
加藤陽子(2010)『話し言葉における引用表現』 くろしお出版
金廷珉(印刷中)「韓国語の引用修飾節の主節化−日本語との対比を通じて」益岡隆志他(編)『複文構文の研究』ひつじ書房
 
第二部講演
題目: Subjectification and Intersubjectification in Grammaticalization in Korean
講師: 金廷珉氏 (麗澤大学・准教授)
要旨:

Grammaticalization is often characterized to involve subjectification and intersubjectification (Traugott 2003). Focusing on (inter)subjectification, I describe the grammaticalization processes of certain connectives, sentence-final particles, and discourse markers in Korean, analyze the cognitive mechanisms behind them, and discuss their implications in the study of grammar with respect to morphosyntactic, semantic, and functional innovations (cf. Koo 2010, Rhee 2014, inter alia). In particular, I discuss how gradual, and often imperceptible, micro-level changes can lead to macro-level paradigmatic re-organization as a result of their cumulative effect.

参考文献:

Koo, Hyun Jung (2010) Fused paradigms: Grammaticalization in extension of conditional markers. Hangeul 287: 45-71.

Rhee, Seongha (2014) "I know you are not, but if you were asking me" : On emergence of discourse markers of topic presentation from hypothetical questions. Journal of Pragmatics 60: 1-16.

Traugott, Elizabeth C. (2003) From subjectification to intersubjectification. In Raymond Hickey (Ed.) Motives for Language Change, 124-139. Cambridge: Cambridge Univ. Press.

 
 
問い合わせ:堀江薫 <horieling@gmail.com

ポスター:http://www.lang.nagoya-u.ac.jp/events/2014/20140206.pptx

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
第19回応用言語学講座公開講演会
 
題目: オノマトペの認知言語学:擬音語の意味拡張に対する非類像的制約
講師: 秋田喜美氏 (大阪大学)
後援: 国際言語文化研究科教育研究プロジェクト経費
(「若手研究者育成のための応用言語学第一線研究者オーサービジットプログラム」)
 
日時: 2014年1月20日(月) 午後4時半~6時
場所: 名古屋大学東山キャンパス, 全学教育棟北棟406室
http://www.nagoya-u.ac.jp/access-map/index.html
(地図の「B4①」番)
交通案内: 地下鉄名城線「名古屋大学駅」①番出口徒歩5分
入場無料・事前申し込み不要
 
要旨:
近年、「周辺テーマからの貢献」というスローガンのもと、オノマトペ(擬音・擬態語)の認知言語学的・認知心理学的研究が盛んになっている(篠原・宇野 2013)。本講演では、認知意味論の中心課題の1つである多義性を手がかりにオノマトペの意味論を考える。具体的には、日韓中英4言語の擬音語が見せる多義性のパタン(例:ぼこぼこ(鳴る→穴があく) vs. ぴよぴよ(鳴く→φ))をもとに、「とりわけ高い類像性(形式と意味の類似性)を持つ擬音語は意味拡張ができない」という制約を提案する。言語間・統語位置間・意味タイプ間の差異を捉えるこの制約には、いくらかの独立した根拠が存在する一方で、重大な疑問も残す。最後に、この課題に対するフレーム意味論的アプローチと本論の相補性を指摘することで、一般的な議論へと引き戻したい。
 

参考文献: 篠原和子・宇野良子(編) 2013. 『オノマトペ研究の射程:近づく音と意味』 ひつじ書房

 

問い合わせ:堀江薫 <horieling@gmail.com

ポスター:http://www.lang.nagoya-u.ac.jp/events/2014/20140120.pptx