応用言語学概論b

担当教員:堀江薫 (HORIE, Kaoru)
期別:後期
曜日/時限:月4
講義室:文系総合館623
オフィス
アワー:
授業直後、ほか随時。メールによってアポイントメントを取ってください。
講義題目
認知類型論の基礎と応用

授業目的

本講義では認知類型論および機能類型論という分野の入門として、受講生のみなさんが以下の(1)~(3)を達成できることを目指します。
(1)言語類型論と認知言語学、機能言語学の融合的研究分野である「認知類型論」の基本を理解した上で日本語の研究に応用し、応用言語学的研究を遂行する「基礎力」が身につく。
(2)認知類型論の観点から、日本語が世界の言語の中でどのような形態・統語的な特徴を持っているかが他言語との比較を通じて正しく理解できる。
(3)認知類型論の分析手法に関する理解が深まる。

(4)「発想」「コミュニケーション」と言語構造の相互関係、言語間の バリエーションに関する理解が深まる。

 

授業内容
(1)認知類型論という分野の全体像・方法論的な特徴・リサーチクエスチョンを最初に示します。
(2)言語類型論から認知類型論への歴史的展開と現状を示します。
(3)認知類型論が日本語の文法研究にどのような洞察を与えてくれるかを述べます。

(4)認知類型論の主要な成果と展望、関連する諸分野(特に語用論)との関連を述べます。


初回の授業等に関して

初回の授業で詳しい進度を示したシラバスを配布します。

教科書
堀江薫・プラシャント・パルデシ(2009)『言語のタイポロジー:認知類型論のアプローチ』(研究社)

履修条件
特になし。「応用言語学概論a」を受講していることが望ましいですが取っていなくても大丈夫です。
また、認知言語学関連の授業を受講することも勧めます。

成績評価方法・基準

(1)レポート(85%):単に他の研究成果をまとめた、自分の分析・考察を欠いたレポートは相対的に評価が低くなります。また、自分の方法論や仮説・主張を分かりやすく説明する工夫も評価の対象となります。
(2)授業参加(15%)