講義題目
目的・ねらい
日本語の様々な複合動詞の特質を観察することにより、日本語における語彙と文法の接点、さらには意味論と統語論の接点について探る。 授業内容 授業は一貫して最近の論文を素材とする演習形式で行い、受講者には毎週論文の内容に関連して担当教員が用意する設問に対する解答の提出、発表、およびそれらを踏まえた活発な議論が求められる。これらの作業を通じて、様々な論文を批判的に読みこなす応用力、および先行研究における問題点の発見を出発点として、新しい研究テーマの設定や考察に結び付けていく実践力が養われることとなろう。 今期は語彙概念構造やクオリア構造に基づく複合動詞の意味記述に正面から取り組み、語形成論との関連や他言語との対照研究にまで射程を広げる予定である。 1. 複合動詞の結合条件と分類 5. 後項動詞についての各論 6. アスペクトの規定に関わる後項動詞 7. 他言語との対照研究 教科書
なし。授業ではハンドアウトおよび論文のコピーを配布する。 参考文献
授業中に指示する。 履修条件
特になし。応用言語学特殊研究a(前期)とb(後期)は全く独立した内容ですので、どちらか一方のみの受講も歓迎します。 成績評価
毎週の課題レポート(70%)、講読論文の口頭発表・レジュメ(20%)、発言を含めた授業への貢献度(10%)。学期末のレポートや試験は一切課さないが、その分毎週の授業における取り組みを重視する。 |
2015年度授業シラバス >